おすすめ高木-6選-

植木屋の管理人によるおすすめの高木達です!
お庭の気を選ぶ際の参考にしてください。

各種評価の目安は以下の通りです。
成長速度(剪定頻度)…はやい(年1~2回)・ふつう(年1回)・ゆっくり(2年に1回)
日当たり…日なた・半日陰・日陰
花 ・ 実 …観賞時期・色(対象樹木のみ)
おすすめ度…管理人によるオススメ評価

常緑樹

ソヨゴ

成長速度 ゆっくり
日当たり 日なた~半日陰
花・実 10~11月・赤
おすすめ度 ☆☆☆☆☆

日本に広く分布するモチノキ科の在来種で、寒いところから暑いところまで、広い地域で植栽可能な常緑樹です。

ソヨゴのおすすめポイントは2点!
1つめはお庭の維持で大事なポイント、成長が遅いという点です。
日当たりや土の状態などにより成長速度に差はありますが、定番常緑樹のシマトネリコやシラカシに比べると確実に成長が遅いので、1度お手入れすればそのままにできる期間が長いです。

2つめは人気の常緑樹シマトネリコに似た雰囲気が出せる点です。
シマトネリコに比べると少し大きめの葉っぱではありますが、葉の色や厚みも薄めであるため遠目に見ると軽やかな感じがします。

ただし、雄雌分かれている樹木なので、赤い実を観賞しようと思った場合は雌の木を指定していただく必要があるのでその点ご注意ください。

常緑ヤマボウシ

成長速度 ふつう
日当たり 日なた~半日陰
花・実 6~7月・白・ピンク 10~11月・赤・可食
おすすめ度 ☆☆☆☆☆

ハナミズキや在来種のヤマボウシと同じミズキ科植物で、原生地は中国南部やインドネシアなど温暖な場所であるため耐寒性はやや低めですので、積雪量の多い地域では避けた方が良いです。

常緑ヤマボウシのおすすめポイントは3点!
1つめは大きさで、在来種のヤマボウシは落葉樹で、自然樹高も10m以上の高木になる為、個人邸の植栽としてはおすすめできませんが、常緑ヤマボウシは自然樹高が5~6m程度とされており大きくなりすぎないため管理がしやすいです。

2つめは葉っぱの性質で、春~夏には明るい緑で涼しげな日陰を作り、冬場になると紅葉し、常緑樹として目隠しの機能を持ちつつ季節の色を楽しむことができます。

3つ目は花と実で、初夏にはハナミズキと同じような白やピンクの花を咲かせ、秋には赤い実を楽しめます。実の赤い部分は皮で、中には黄色の果肉と種が入っていてとっても甘いです。

一般的にシンボルツリー等として植えることが多いですが、常緑樹とし剪定しやすい樹木であり、目隠し効果が十分で、日当たりが悪くても枯れにくく、虫も付きにくい、管理人としては生垣として推していきたい樹木です。

オリーブ

成長速度 ふつう
日当たり 日なた~半日陰
おすすめ度 ☆☆☆☆

地中海原産の食用油精製植物で、熟れた実を絞って油採っています。

実以外の利用方法として、リースやアレンジの材料として枝葉も利用することができます。

葉の表面の緑と裏の白さにより柔らかい色合いを庭の中にもたらします。
また、幼木なめらかな樹皮も美しく見所です。

難点は、日本在来のアナアキゾウムシという害虫がおり、これに着かれてしまうと枯れるリスクがある為少し低めの☆4です。

落葉樹

ウメ

成長速度 ふつう
日当たり 日なた~半日陰
花・実 1~3月・白・ピンク・赤 5~6月 加工で可食
おすすめ度 ☆☆☆☆☆

バラ科サクラ属の落葉高木、奈良時代から庭園木として利用されており、花色・開花時期・樹形など多くの品種改良が行われており、300品種以上と言われています。

品種によって特徴がありますが、サクラよりも早い時期に咲き始めが早いため花の少ない時期に楽しむことができます。
樹形についてもサクラより成長も遅く剪定に強いため、小さくコントロールすることが容易なのが良い点です。(枝垂れ系の剪定は難しいです)
ただし、アブラムシなど害虫が発生することがあります。

後日、ウメのおすすめ品種もピックアップして紹介しようと思います。

イロハモミジ

成長速度 ゆっくり
日当たり 日なた~半日陰
おすすめ度 ☆☆☆☆☆

日本に住んでいて落葉樹と言われたら外せないのがこちら、ムクロジ科カエデ属のイロハモミジです。

紅葉といえばモミジであり、その中でも代表的な品種になります。

イロハモミジは葉が小さいため春から夏の緑がとても軽く、明るい日陰を作り出してくれます。
そして秋には紅葉し、冬は日が差す明るい空間を作ることができます。

成長もゆっくりなので、少ない剪定で維持することができます。

カミキリムシ(テッポウムシ)等により枯れることがあるのがマイナス点ですが、それを含めても季節を感じることのできる樹木としておすすめ☆5です。

ヒメシャラ

成長速度

ふつう

日当たり 日なた~半日陰
5~8月・白
おすすめ度 ☆☆☆☆

本州太平洋側~四国・九州等の温帯域に分布するツバキ科ナツツバキ属の在来種で、シャラノキ(別名:ナツツバキ)に似た一回り小さな花をつけることからヒメシャラと呼ばれています。

ヒメシャラのおすすめポイントは樹皮の美しさと樹形にあります。

成木の樹皮はツヤのある明るい茶色で、サルスベリ(百日紅)の色を濃くしたような美しさと滑らかさを持っています。
しかし、それだけでは開花期の長いサルスベリが良いのですが、ヒメシャラの方がとても樹形が良く、サルスベリが横に広がるのに対してヒメシャラは上へ伸びていきます。
そのため個人邸などのスペースの限られる場所にはあまり幅を取らずに美しい樹皮を楽しめます。

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